清流劇場
「弱虫オレステス」
ヘルミオネ役&合唱隊役で出演いたします。
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☆公演情報☆
清流劇場2021年10月公演『弱虫オレステス』
芸術文化振興基金助成事業
令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演
キャッチコピー
・えらいことしてもうた、って思てる。
・神さんに言われたとおりにしただけや。
悪いんは神さんなわけで、ボクやない。
原作:エウリピデス
原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦
構成・演出:田中孝弥
出演:
アンディ岸本/日永貴子/永津真奈(Aripe)/木全晶子/浜本克弥(小骨座)/木下聖浩/たちばなゆひ/趙清香/近藤輝一(黄色団)/北野秀気
音楽・ピアノ演奏:仙波宏文
ヴァイオリン演奏:谷川千尋
スタッフ:
舞台監督:大野亜希 舞台美術:内山勉 舞台美術アシスタント:新井真紀 照明:森和雄 照明オペ:木内ひとみ 音響:ふじわらゆうこ 衣装:山口夏希
大道具:㈲アーティスティックポイント 小道具:濱口美也子 ヘアメイク:島田裕子 振付:東出ますよ
写真:古都栄二(㈲テス・大阪) ビデオ:板倉善之 宣伝動画:三木梓沙 web・制作協力:飯村登史佳 宣伝美術:黒田武志(sandscape)
特別協力:福永樹 演出助手:K-Fluss
協力:イズム ㈲ライターズ・カンパニー NIKITA 吉本興業株式会社 バンタンデザイン研究所大阪校 アンサンブル・サビーナ
髙口真吾 堀内立誉 柏木貴久子 森池日佐子 佐々木治己 川口典成
提携:一心寺シアター倶楽
制作:永朋
企画:一般社団法人清流劇場
会場:一心寺シアター倶楽
〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2-6-13 B1F
tel:06-6774-4002
http://isshinji.net/kura/index.html
*各線「天王寺駅」、Osaka Metro谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」、堺筋線「恵美須町駅」より、徒歩約10分。
*お客様用駐車場はございません。お車でお越しの場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
公演日程:
2021年
10月13日(水)18時30分
10月14日(木)18時30分
10月15日(金)14時・18時30分
10月16日(土)14時(終演後、アフタートークがあります)→出演者はwebで公表します。
10月17日(日)14時
※各回、開演15分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
※荒天・自然災害が生じた場合、あるいはCOVID-19の広がりによっては、公演実施計画に変更が出る可能性があります。劇団ウェブサイトにて随時開催状況に関する情報をお知らせしますので、ご確認ください。
COVID-19予防対策について
観客の皆様と出演者・関係者の安全と安心を確保するため、対策を講じさせていただきます。
清流劇場の取り組みと皆様へのお願いについては、劇団ウェブサイト(COVID-19予防対策について)に記載しております。
来場前に必ずご確認ください。
その中でも特に大切な「皆様へのお願い」をこちらに掲載させていただきます。
□チケットご購入・ご予約時、皆様の連絡先登録をお願いしています。万が一、COVID-19への感染が判明した場合、皆様へ確実に連絡が取れるようにするためです。
ご登録いただきました個人情報は、必要に応じて保健所等の公的機関へ提供する場合がございます。(この個人情報は感染予防対策にのみ使用し、保存期間終了後は速やかに廃棄いたします)
□来場前にご自身で検温を行ってください。平熱を上回る場合、来場はお控えください。
□次に挙げる症状に該当する方は、来場をお控えください。
咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐
○開演前は混雑が予想されますので、時間にゆとりを持ってご来場ください。
○来場・観劇の際は常時マスク着用をお願いします。(※お持ちでない方は係員にご相談ください)
○くしゃみや咳の際はハンカチで鼻と口を押さえる等、咳エチケットを必ずお守りください。
○入場前に手指消毒をお願いします。
○入場の際、検温させていただきます。37.5℃以上の方は入場をお断りさせていただきます。(※その際は、チケットの払い戻しをさせていただきます)
○会場内での歓談はご遠慮ください。
○ロビー等での社会的距離の確保にご協力ください。
○終演後の退場は、混雑緩和のため、規制退場にご協力ください。
○会場敷地内に喫煙スペースはありません。
○プレゼント・差入れ等はお控えください。
○面会・出待ち等はお控えください。
○大阪コロナ追跡サービスの利用にご協力ください。
□以下の場合には、入場をお断りさせていただきます。
・COVID-19陽性とされた方との濃厚接触がある場合。
・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴のある方、及びその方との濃厚接触がある場合。
入場料金:日時指定・全席指定席※1
一般前売券4,300円 当日券4,600円※2
ペアチケット8,000円
U-22券2,500円(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
シニア券4,000円(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
※1 座席指定番号は、予約・購入順となり、当日受付でのお知らせとなります。詳細については劇団ウェブサイトをご覧ください。
最前列のお客様はフェイスガード着用をお願いします。(フェイスガードはこちらからお貸しします)
※2 座席数に限りがございます。完売の際は、当日券の販売はありません。
*開演1時間前より受付開始、開場は開演の30分前です。
*小学生以下のお子様は入場できません。
*作品上演中の入場は制限させていただく場合がございます。
*会場内での喫煙・写真撮影は禁止です。
★当日券のお客様は、開演10分前からの入場となります。
チケット取扱い
①クレジット決済/PayPayをご利用の場合
PassMarket(https://passmarket.yahoo.co.jp)よりご購入ください。〈購入/申込完了〉の自動返信メールをお送りします。
②銀行振込の場合
劇団ウェブサイト内の「ご予約フォーム」より必要事項をお知らせください。
<振込先口座のご案内>をメールにてお送りしますので、手続きをお願いします。
着金確認後、<ご購入完了>のメールをお送りします。(振込期限は、10月8日(金)です)
★①②いずれの場合も、開演5分前にご来場されていない場合、座席指定は解除となります。
清流劇場web:https://seiryu-theater.jp
fax:06-6429-8387
(faxでのご予約も受け付けております。申し込み期限は、10月8日(金)です)
お問い合わせ:
清流劇場 e-mail:info@seiryu-theater.jp
phone:080-2487-1347
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作家紹介
エウリピデス(Euripides 紀元前480年(『エウリピデス伝』『スーダ辞典』による)〜紀元前406年)
ギリシア三大悲劇詩人の一人。
父親ムネサルコスと母親クレイトの間に生まれる。父親は貧しい行商人。母親は市場の野菜売り。アテナイ市もしくはその近くのサラミス島で生まれたとされる。
はじめは格闘技の選手を目指すが、のちに精神的世界へ関心を示し、プロタゴラスに修辞学を、ソクラテスに倫理学と哲学を学ぶ。アナクサゴラスへも師事するが、彼の学説が「太陽神アポロンへの不敬」とされ、政治的迫害を受けたのを機に、悲劇作家に転身する。
その作風は革新的であり、伝統的な悲劇の世界へ知性と日常性を導入した。作品様式面では「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」という劇作技法を多用したことが特徴的である。紀元前408年、マケドニア王アルケラオスに招かれ、都(ペラ)へ赴く。紀元前406年、マケドニアで客死。
劇壇のライバル・ソポクレスは訃報に接し、丁度競演会の予備行事の場にいたが、喪服に着替えて弔意を表したという。
その容貌については「そばかす、濃いあごひげ」との短評あり。作品は三大悲劇詩人の中で最も多い19編が残存している。
主な作品:『メデイア』『ヒッポリュトス』『エレクトラ』『タウリスのイピゲネイア』『ヘレネ』『オレステス』『バッコス教の信女たち』等
ものがたり
物語の前段:アルゴスの王妃クリュタイメストラは、夫・アガメムノン王がトロイア戦争に出陣する際、長女のイピゲネイアを生け贄にしたことを怨んでいた。そして、王妃クリュタイメストラは愛人アイギストスと協力して、戦争を終えて帰国したばかりのアガメムノン王を殺害する。それから8年後、次女のエレクトラとその弟オレステスは、母クリュタイメストラを殺し、父の仇討ちに成功する。しかし、オレステスは仇討ちを遂げたものの、「母殺し」という新たな罪を背負う。
本編:劇の冒頭、オレステスは罪の意識にさいなまれて病に伏せっている。アルゴス市民の反応も冷たい。「母殺し」は市民から強い反発を受け、民会はオレステスに死刑判決を下す。こうして、オレステスは「罪の意識による身体の衰弱」と「死刑」という生命の危機に直面する。オレステスは、生命の救済を叔父メネラオスに求めるが、スパルタの王位継承に目がくらんだメネラオスは彼を見捨てる。血縁関係も利害得失の前には力を持たない。絶望したオレステスは親友のピュラデスを頼る。二人は民会の場へ赴いて弁明を試みるが、失敗する。死を前にしたオレステスに、ピュラデスはヘレネ(=メネラオスの妻)殺害を持ち掛ける。姉エレクトラはヘルミオネ(=メネラオスとヘレネの娘)を人質にすることを勧める。オレステスはピュラデスと共にヘレネを急襲するが、すんでの所で逃げられてしまう。最終手段として、オレステスたちはヘルミオネを人質にして館に立て籠もり、「死刑判決の取り消しとアルゴス王位の継承」を要求する。メネラオスは市民たちを呼び集め、全面対決に臨もうとする。
代表田中孝弥からのお誘い
大阪弁でギリシア悲劇
オレステスは母親を殺し、父の仇討ちを果たします。そのため劇の冒頭、オレステスは二つの危機にさらされています。生命と魂の危機です。いくら仇討ちとはいえ、母親を殺したオレステスに、市民は反発。民会は死刑判決を下します。つまり、オレステスは死刑という生命の危機にさらされます。それともう一つは、彼の内面に刺さった、《大変なことをしてしまった》という自覚です。この自覚は彼自身の精神を追い詰め、魂の危機に直面します。
オレステスは英雄になれない、一人の弱い人間です。アポロンからの神託を受けて母親殺しをしてしまいますが、身の丈に合わない大義に振り回される哀れで滑稽な小市民です。言い換えるなら、往生際が悪い。グチグチと言い訳が多い。黙ってれば、英雄にだってなれたかもしれないのに。「母親殺しは神託を受けたからであって、ボクのせいじゃない。本意じゃなかった」と、オレステスはアポロン神への非難を口にします。そして、彼は周囲へ必死で命乞いをします。生き延びれば生き延びたで、母親殺しという精神の重荷に苦しまなければならないのですが。まさに行くも地獄、戻るも地獄。本人は大変でしょうが、端で見ている者にすれば、滑稽にすら映ります。この滑稽さは悲劇と言うよりもむしろ喜劇と言えます。
いっそ、全編大阪弁で上演してみようと思います。ギリシア劇といえば、悲惨でおどろおどろしい印象を持つ方もいるかと思いますが、そんな作品ばかりではありません。きっと、「こんな滑稽な物語がギリシア劇?」と、大阪のその辺にいる人たちを見るようで、今も昔も変わらず、人間は愚かで愛おしい存在だと楽しんでいただけると思います。ご期待ください。
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